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 236 :(○口○*)さん :04/04/11 20:35 ID:oVBRq7DY
 「ごきげんよう」
 「ごきげんよう」

 さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。

 グラスとヘイム古城のお庭に集う深淵の騎士子たちが、
 今日も天使のような無垢な表情で、馬に乗りつつ正門ををくぐり抜けていく。
 
 汚れを知らない心身を包むのは、漆黒の甲冑。
 スカートの中は見せないように、
 槍と大剣の手入れは欠かさないように、
 黒いマントは翻らせないように、
 ゆっくりとポッカポッカと馬を歩かせるのがここでのたしなみ。

 もちろん、アンクルスネアで飛ぶとなどといった、
 はしたない深淵の騎士子など存在していようはずもない(('A`))
 
 
 237 :(○口○*)さん :04/04/11 23:43 ID:MvPHLgro
 「ごきげんよう」
 「ごきげんよう」

 重々しい朝の挨拶が、澱んだ曇天にこだまする。

 グラストヘイム古城のお庭に集う深淵の騎士子たちが、
 今日も悪夢のように空虚な表情で、馬に乗りつつ正門ををくぐり抜けていく。
 
 汚れにまみれた心身を包むのは、漆黒の甲冑。
 鎧の中は見せないように、
 槍と大剣の手入れは欠かさないように、
 黒いマントは翻らせないように、
 ゆっくりとポッカポッカと馬を歩かせるのがここでのたしなみ。

 もちろん、アンクルスネアで飛ぶなどといった、
 軟弱な深淵の騎士子など存在していようはずもない
 
 
 ごめん変えてみたかった。_| ̄|○


 242 :(○口○*)さん :04/04/13 07:30 ID:dy3v5nXC
 ちとスレ違いかもしれんが
 
 カリッツ候「はぁ」
 セージワーム翁「おや?カリッツ候、溜息などついてどうしたのじゃな?」
 カリッツ候「我が配下のレイド達が…」
 
 レイドリッ娘「きゃはははは」(じゃこんじゃこん)*斬撃音
 
 カリッツ候「あの有様でして…
       深淵殿ほどとはいかずとも少しばかり慎みというものが…」

 セージワーム翁「あの者達は(頭が)からっぽじゃからのぅ、
         まぁ、カリッツ候もそう腐らずに。な」
 

 他愛ない電波と見逃してくださいm(__)m
 

 248 :(○口○*)さん :04/04/13 23:00 ID:dy3v5nXC
  そんな>>247の夢をぶち壊す小話をば
 
 レイドリッ娘(弓)「ねー、おねーちゃん
           本城の方に転勤になったおにーちゃんから手紙だよー」
 レイドリッ娘(剣)「んー、なになに?」
 
 親愛なる妹達へ
 出来ればもっと早く手紙を出したかったのだが
 急な転勤でごたごたがあって随分と遅れてしまった

 元気でやっていることだろうと思うが、
 お前達は元気すぎるところがあるのでそれで怪我をしないかが私は心配だ
 
 …ところで、そちらの様子はどうだ?言いにくい話なのだがこちらは男ばかりだ
 弟などは男の深淵の騎士殿が意外なまでに少ないことに驚いていた

 仲間達の噂ではバフォメット閣下が本城より異動するというので
 血騎士団長が女性ばかりを自分の近くに侍らし
 男どもは栄転と称して本城送りにした、などという話もある

 お前達に限って過ちはないとは思うがこのこと心に留めておいて欲しい
 
 PS:この手紙は血騎士団長の目にとまらぬ様に内々に処理しておいてほしい
 
 
 
 朝に続いて夜にも電波すまん、>>247見てたらつい受信しちまったい
 

 252 :(○口○*)さん :04/04/15 04:05 ID:7gCPWA7n
  電波キタので置いておきますね
 
 
 その日グラストヘイム騎士団に一人の来客があった
 
 「こ、これはこれはダークイリュージョン卿…」
 「形式張った挨拶はいらぬ、ただわらわの問いに答えよ!」

  怒気を隠さぬダークイリュージョンの声音に
  カリッツはすでにその役目を果たさぬ汗腺から
  嫌な汗が吹き出るような感覚に襲われた

 「あの雌狐はどこにおる…」
 「…は?」

  我ながら間抜けな声を出したものだな、とカリッツ候は思った。
  おそらく雌狐とは主人である深淵の騎士のことであろう

  彼の主とダークイリュージョンの不仲はグラストヘイムでも有名で
  最下層に巣食う蟲ですらも知っているという。

  さらに言うと……

 「父上がここ数日帰らぬのだ、あやつが誑かしたにきまっておろう!」

  ダークイリュージョンの父であるダークロード公は
 『英雄色を好む』の諺通りの好色でたびたび任地を抜け出して
 (時には人間達の町にまで出向き)女性にちょっかいをかけているという

 (…まぁ、あのような所では外に出て女性を漁りたい気持ちも判らないでもないが…)

 「我が主に限って誑かすなど…」
 「もう一度だけ言うぞ…わらわの問いに答えよ」

 「たしか迷いの森のバフォメット閣下の所に
  今後の打ち合わせの為に赴いておられる筈ですが」

 「そうか……我が父とバフォメット閣下は犬猿の仲、
  如何にあの雌狐めが誑かしたところで誇りある父上は同乗せぬわな……
  長時間任地を離れるわけにもいかん、失礼したな」
  と、言い残しダークイリュージョンは去っていった

 (…今日のところは穏便に済ませることが出来たが、
  あの様子では毎日乗り込んでくるな…)

  カリッツはとうの昔に内臓が朽ち果てているのに安堵した。

  今日のように…いや、もし彼の主が居る時にあの剣幕で乗り込んできたら
  おそらく数日も置かずして心労で血反吐をぶちまけているに違いない
 
 
 そのころダークロード公はというと…

 [落)80wiz♀プリさんとどこか行きたい]
 「ふむ、わざわざ人間に化けたというのになかなかこないものだな
  …まぁ、それも一興我が魅力の前には人間の小娘などイチコロであろうからな」

 プロンテラ南に下心丸出しで落ちていた
 
 了
 
 
 
 仕事中の電波だったから全然まとまってなくて申し訳ない
 nounai鯖|  人<モウイチドイチカラシュギョウダー
 

 261 :(○口○*)さん :04/04/16 12:42 ID:pMLKGOYn
  252の流れだと、ふたつ話の展開がきそうだ。
 
 1、かわいい女の子と出会って恋に落ち、人と魔物の架け橋以下略。
 2、ふたなりもしくはネカマにひっかかって掘られ以下略。
 
 さあ諸兄はどっちがお好みですか。
 
 
 262 :(○口○*)さん :04/04/16 14:04 ID:YbYavr+W
  ギャグ展開が好きな漏れは2にイピョーウ
 

 263 :(○口○*)さん :04/04/16 15:59 ID:LbYFythX
 我々にとって最も必要の無いもの
 それは神である。
 姿なき神など初めからいないのだ、居たとしても・・・
 切り捨てるだけだ・・・。
 
 赤い絨毯と白銀の十字架に彩られた修道院。
 本来私のような者がここに来る意味など無いのだが
 最近妙な噂をジョーカー嬢から耳にした。

 同属が修道院を闊歩している・・・と。
 しかもそれは人間に向かうわけでもなく、ましてや
 同胞と戯れることも無いそうだ。
 
 騎士として、城の秩序を正すものとして・・・
 いや・・・これは”好奇心”というやつだな。

 こんな私が人間と同じ感情を抱くとは・・・
 アリスに知れたらまた騒がれてしまう。

 まぁいい。散歩がてらにその同属とやらに会ってみるとしようか・・
 
 ====================
 
 ごめんなさい、話がまだまとまっていませんでした。
 今夜中に仕上ますんで勘弁してください。
 

 265 :263 :04/04/17 02:05 ID:VQZy/qPE
 「ふん・・・これが同属の正体か・・・」
 
 紅い絨毯に映える祭壇の隅で漏らすため息がひとつ

 その目の前にあるそれは、
 砕かれながらもその顔を隠す黒い仮面と引き裂かれた装束、
 もはや柄すら原形を留める事の無い刃を引き摺り彷徨う
 かつて騎士と呼ばれていたモノだった。
 
 「神と仇成す我々が・・まさか今更 過去を改めにでも来たとでも・・
  くだらんな・・・貴様も刃を持つ者なれば最期のひと時まで証を見せよ・・・」
 
 そう言うが早いか、黒騎士は彼に刃を向ける。
 今までぴくりとも動かなかった彼は、黒騎士の意思に応えるように
 折れた剣を握り締め、仮面に隠した青い眼を見開いた。

 一陣の風の後、二つの刃から光が飛び、そしてまた沈黙が闇を覆った。
 
 
 「あまり無理はしないでくださいね・・・」
  テラスに身を乗り出して月を眺めている黒騎士を心配そうに少女がつぶやいた。
 「・・・・」

 彼女の忠告をまるで聞こえなかったかのように視線を背け、
 傍らにある仮面に手を伸ばす。

 彼方此方に亀裂の入ったその仮面、先刻の遺した仮面は月を映している。
 
 「でも・・寂しいですよね、信じるものが何も無いって
  信じられるものが無い私たちは、何のために存在しているのでしょうね・・」
 
 テラスに出ようとする少女と入れ替わるように室内に入る黒騎士が呟いた。
 
 「私たちが存在する理由・・理由など必要ない。ましてや信じるものなど・・
  私たちは役目を果たすだけだ・・・ただ・・それだけだ」
 
 大剣を携え、外套を翻し扉に向かう騎士。
 
 「・・・どちらに行かれるのですか?」
 「客だ。また愚かな人間のな・・・これが我々の・・役目だ。」
 
 廊下を駆けていく足音を追うように少女も外に出ようとするが
 扉を出るところで何かに足を躓いた。

 その足元には一蹴の下に踏み砕かれた仮面が、ただ蒼く輝いていた。
 

 267 :(○口○*)さん :04/04/17 03:16 ID:GSv+hOot
  ここはグラストヘイム城。最上級の魔物たちの住む城。

 かつては栄華を誇った城も、敵から国を守った見事な外壁もくずれ落ちている。
 そんな中の比較的広い場所がいくつかあり、そこは強大な力を持つものが管理している。

 そして「そこ」はそのうちのひとつ。
 魔物にして感情を持った騎士の管理するグラストヘイム騎士団。

 彼の寝床は修道院だったのだが、最近は騎士団に入り浸り状態だった。
 今日も騎士団へ通い、読みかけの書物に目を通す。
 だが、それは長くは続かなかった。

 呼んでいた物をパタンと閉じ、虚空に視線を漂わせる。
 なんてことはない、量はあるが質は悪い。騎士の手を煩わせることもないだろう。

 そう思った彼はパチリと指をならす。
 それと同時に本棚にしまってある本が独りでに動き出し、部屋から出て行く。

 しばらくたってから、「そこ」へ行く。「そこ」に横たわっている死体はひとつ。
 彼は全てを見ていた。

 突如沸いた本の魔物、ライドワードによってあの冒険者達のPTは決壊寸前だった。
 「そこ」に横たわってある死体になる前の彼は、
 仲間を守りプリーストの転送魔法で町へと送る。

 プリーストは早く乗ってと言うが、彼は自分は平気だから先に乗れとせかす。

 結局、プリーストはそのまま仲間に引っ張られる形で
 光の柱に乗り光とともに消えていった。

 それを見届け、その場で崩れ落ちる彼。
 白銀の鎧は傷だらけで、血がべっとりとついてよごれている。

 そこへ歩み寄る仲間を守るために己を犠牲にした騎士。
 それほどの強い意志を持つ者なら、これはうまくいくかもしれない。

 そう考えが浮かんだ時、手には既に黒い勾玉があった。
 それを、今はもう冷たい彼の上に落とす。

 すると彼の死体は消え、黒い騎士が現れた。
 漆黒の馬に乗り、自分───イビルドルイド───を見据えている。

 やがて その口は開きこう問う「私をここに産み出した理由はなんだ」と。
 実験は成功した、

 いままで幾度となく
 ここの管理人とも言える「彼女」の「複製品」を産み出したが、
 感情までは複製できなかった。
 
 ただ召還されて黙々と冒険者達を狩る。
 それはおせじにも心を持っているとはいえない物。

 だが、いま自分の前にいる騎士は自分を産んだ理由を聞いた。
 いままでの「欠陥品」とは違う、感情の表れ。

 その結果に満足しながら口に笑みを浮かべてその問いに答える。
 「私がお前を生み出した理由は───」
 
 
 268 :267 :04/04/17 03:25 ID:GSv+hOot
  あぁ、もう1日考えたわりにはすごい内容ですね。

 とりあえず深淵の騎士(非騎士子)誕生秘話(?)です。
 受信したネタを練りこんだだけなので
 私と気に入ってくれた人だけの脳内設定ということにしましょう。それがいいです。

 深淵の騎士夫さんにはいい男になってほしいです。
 こう、思わずj様が死に際に騎士子を頼んだぞと言いたくなるような漢に。

 でも恋愛とかじゃなくて苦悩する騎士子にさりげなく
 道を指してやるみたいな渋いのが好みです。・・・・やめて!石投げないで!

 もう1回言いますが、私と気に入ってくれた人だけの脳内設定なので、
 他に作品書く人はこんなの無視してガンガン書いてくださいm9

 (゜Д゜)ツギニカクノハキミダ!!
 

 269 :252 :04/04/17 04:49 ID:hnYv6y4W
  >>263&>>267両氏
 GJ お見事でございます
 
 さて252の続き、というか蛇足
 拙い電波でございますが皆様のお時間少々頂きます
 
 
 闇の住人の住人が住まうグラストヘイム城、
 その中でもとりわけ高等なモノ達の巣食うグラストヘイム騎士団

 荘厳にして禍々しいその場所にいささか不似合いな少女の怒声が応酬されていた

 「だから私は貴公の父上など知らんと言っている!」
 「など!?わらわの父上を『など』と呼ばわるか!」

 端から見ればただの年頃の少女の口喧嘩だが、

 そこは
 グラストヘイムでも屈指の力の持ち主である深淵の騎士と
 ダークイリュージョン卿の喧嘩である

 「まぁまぁ、二人ともすこしは落ち着いたらどうだ?」
 と、血騎士公が仲裁に入ったところで…

 「…我が上司といえど、
  これは我ら二人の問題口を挟まないでいただきたい…Brandish Spear !!」
 「…その通り、部外者は引っ込んでいてもらおう… Meteor Storm !!」

 この有様である。騎士団の最上位のモノでこれであるから
 レイドリック達は巻き込まれては適わぬ、と遠巻きに見ているだけであるし
 
 ジョーカーなどはその様子を眺め笑っているだけ、
 アリスはストレスで倒れたカリッツ候を介抱するので手一杯であった

 「だいたいそなたはその下手な馬術で何度人間どもに遅れを取ったか判っておるのか!」
 「なに!?貴公こそお父上が近くに居らねばなにも出来ぬくせによく言えるな!」

 最早この二人は止まらぬ、
 このままではグラストヘイムの半分が消し飛ぶ…そうレイドリック達は覚悟した

 「やめぬか、この馬鹿娘どもが!!!!」
 と、一喝し一時的にでも二人の激突を止めたのはイビルドルイドであった

 「なんだこの有様は、人間の子供といえどもう少しマシな喧嘩をするぞ
  …そもそもダークイリュージョン卿がここに来たのはなんの為だ?

 深淵の騎士殿と喧嘩するためか?
 血騎士殿を再び闇の世界へ送るためか?
 レイドリック達に恐怖を味合わせるためか?
 カリッツ殿を胃潰瘍にするためか?

 違うであろう、ただ単にお父上を探しにきただけであろう」

 「ならばそなたは父上の居所を知っておるというのか?」
 「まぁ、そう急くな今から見せてやろう」
 
 イビルドルイドが呪文を唱えると映像が浮かび上がった
 
 
 270 :252 :04/04/17 05:43 ID:hnYv6y4W
  移された映像では
 一人の人間の男のウィザードと二人の女のプリーストが楽しげにしている様子だった

 否、人間の男に化けたダークロード公が情けない悲鳴を上げながら

 中年の女のプリーストと
 髭の剃り跡が色濃くのこる女のプリーストの扮装をした男に絡まれている光景だった

 「お望みとあらば音声も聞き取れるようにするが?」
 「た、頼む…」
 目眩で倒れそうになる衝動を抑え
 ダークイリュージョン卿はなんとかそれだけを搾り出した
 
 「た、助けてくれ〜〜!!た、たのむ そこの騎士のおねぇさん助けてくれ〜」
 こんな状況下でも自分好みな相手に助けを求めるあたり大した助平心である

 「あらぁ、そんな小娘じゃ体験できないようないい思い さ せ て あ げ る ♪」
 「そうそう、本当の愉悦を与えられるのはお か ま と♪」
 「と し ま♪」
 「「きょ〜ほほほほ〜」」
 「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
 
 「さて、どうする?」
 楽しげにイビルドルイドは聞いた、
 元々イビルドルイドは仲裁するつもりは無かった。

 だが、喧嘩を続けさせるより
 こちらのほうがより愉快な見ものであると考えた故の行動であった

 「無論助けに行く、あのような醜態をさらしても父は父だ…ドルイド殿転移呪文を頼む」
 「承知」
 「…まて」

 深淵の騎士がそこで口を挟んだ、
 出来れば早く父を助けたいダークイリュージョンは表情を強張らせた。
 これ以上父の醜態を晒すことは彼女の沽券に関わる問題でもあったからだ

 「その恰好で人間達の集まる彼の地へ赴くのは危険であろう、
  人間に化けて行くがよかろう……アリス仕度を頼む」
 「心遣い感謝する」

 「ならば、我の生前使っていた物を使うが良かろう、
  深淵の騎士殿の服は少々サイズが合わぬであろうからな」
 と言ったドルイドの視線はダークイリュージョンの胸元を見ていた
 
 「「お待ちになって〜〜〜」」
 「ひぃ!く、くるな化け物! Fire Wall!!」

 本当の姿を知ったらどっちが化け物だ、と
 ツッコミが入るようなセリフだがこの状況では致し方ない

 「熱いわ〜燃えるように熱い愛の炎よ〜」
 「そ、そこのアコたん(…ちと胸が小さいがこの際贅沢は言わん)助けて〜」
 この期に及んで大した助平心である

 「はぁい判りました〜
 …Increase Agility!!Decrease Agility !!ささ今のうちに、こちらへ」
 
 そ し て
 「助かったよ、アコたん。お礼にこれからデートでも…」
 「とても有り難い申し出ですが、そろそろ帰りませんとね…ち ち う え♪」
 「へ?……ま、まさか…」
 
 なんだかぐだぐだになってすんまへんm(__)m
 
 
 271 :(○口○*)さん :04/04/17 08:52 ID:5CLUYAv+
  >>269
 堅苦しくなくて(・∀・)イイ!
 
 
 272 :(○口○*)さん :04/04/17 11:27 ID:4wgRT4tt
  ワラタ
 ギャグテイストのも(・∀・)イイ
 
 
 273 :(○口○*)さん :04/04/17 15:22 ID:oNGCteDT
  >>269
 こういうのも(・∀・)イイ!
 「お か ま と♪」
 「と し ま♪」
 なんか妙にこの台詞がはまっちゃったよ
 
 
 274 :(○口○*)さん :04/04/19 00:11 ID:2vp7VUAe
  このスレ読んでたら電波がビンビンに来やがったぜ
 俺もなんか書いてみようかな…スキルないけどさ…
 
 
 275 :(○口○*)さん :04/04/19 10:27 ID:PraV1jjm
  おいお前ら、深淵たんの出現マップひとつ忘れてますよ!
 
 つ[ローグ転職試験場]
 

 279 :(○口○*)さん :04/04/19 20:46 ID:i0EfN5dl
  いつぞやからこのスレに住み着いておりましたが、
 電波を受信したので流れぶった切って一本置いてきますね。
 
 
 280 :おとめごころ??@1 :04/04/19 20:58 ID:i0EfN5dl
 「どうやら侵入者のようですぞ。」
 「うむ、分かっている。いつものことだ。
  しかし……、何やら談笑しているようだが……。
  フッ……。我が庭でそのような事は死に繋がると分からせてやろう。」

 「ほほほ……、それでこそ我が主殿。」
 「行くぞ。」
 「心得ました。」
 標的は、先ほど進入したWIZとプリのペア。
 いざ、己が力を振るわんと深淵の騎士とカリッツ候は出撃した。
 
 「ねぇ、それ貸して〜。」
 「ヤダよ。自分で買えって。」
 「え〜ケチ〜。じゃあブレスとサフラかけてあげないっ。」
 「おいおい……。仕方ないな……。ほれ、落とすぞ?」
 「わ〜い♪……って!?」
 
 「ブランディッシュスピア!!」
 「グリムトゥース!!」
 見事に不意打ちを決める。

 「人間よ。己が警戒心の無さを悔やむがいい。」
 槍を振るいつつ、そう吐き捨てる。
 槍が鎧を打つ音が、剣と剣がかち合う音が騎士団内に響く。

 「くっ…。やはり体制が整ってないと…。」
 「ごめん、SP持たな…キャア!!」
 「おい!だいじょう…ぐあっ!!」
 深淵の騎士の槍が、カーリッツ候のサーベルが、侵入者に引導を渡す。
 
 「今日はいつにも増して鋭いですな。
  ホホホ……、頼もしい限りでございますよ。」
 「フン、誉めても何も出んぞ。」

 「いえいえ、他意はございませんよ。さて、戻りますかな?
  確かアリス殿がお茶はいかがかと申されておりましたぞ。」
 「そうだな。……む。」
 「おや、どうかされましたか?」
 「いや、なんでもない。先に戻って構わんぞ。」

 「では、お言葉に甘えて。いやはや毎度の事ながら老体には堪えますな……。」
 カーリッツ候はサーベルを引き摺りながら、壁の向こうへと消えていった。
 
 さて、一方深淵の騎士さんはと言うと……。
 「ぬぅ…。」
 馬から降りた深淵の騎士の視線の先は自分の手元。
 「……。」

 白くふわふわした物体。先ほどの侵入者が落としたものだ。
 何気なく手にとったそれを凝視している。
 先端をつまんでみるとピョコピョコと動く。
 「確か、頭につける装飾品だったか…?」

 以前に来た侵入者がつけていたのを思い出す。
 「……。」
 
 
 281 :おとめごころ??@2 :04/04/19 21:00 ID:i0EfN5dl
  つけてみた。
 
 
 重く漆黒の兜を手近なところに置き、その白くふわふわした装飾品をつけてみる。
 ちょっと気恥ずかしくて心なし赤くなる。
 
 
 「ゆ、弓の……。こ、これは……。」
 「たまらんの……。剣の……。」

 壁に隠れて覗いているのはレイド兄弟。

 二人して通りかかったところに深淵の騎士の姿を見つけ、
 声をかけようとしたところ、頭に何か白いものをつけているではないか。
 少し近づいたところでうさみみと分かり、すぐに壁に隠れたのだ。
 
 『バニーイイ(゜∀゜)!!』
 
 そうこう二人が言っていると、突然深淵の騎士が辺りをキョロキョロしだした。

 何やら探しているらしい。
 近くの机のようなところから探り当てたのはどうやら鏡のようだ。
 
 「……。」
 横を向いたり下を向いたり。無言で白い耳のついた自分を見る。
 軽く首を上下に振るとぴょこぴょこと先端が動く。
 いつしか深淵の騎士の頬は頬紅の如く赤く染まっている。
 
 「最高だな、弓の。」
 「うむ。素晴らしいな。ところで剣の?」
 「なんだ?弓の?」

 「ウサミミもいいが猫耳の方が似合うとは思わんか?」
 「何を言い出すかと思えば…。ウサミミの方がいいに決まってるだろう?」

 「ハハハ……。浪漫が無いな、剣の。」
 「ウサミミの方が浪漫だろう?弓の。」
 
 『……。』
 
 
 282 :おとめごころ??@3 :04/04/19 21:02 ID:i0EfN5dl
  「ウサミミの方がいいに決まってるだろ!! 
   見ろよ!あの、そこはかとなく漂う色気!」

 「色気を求めてどうする!? ネコミミの方が可愛いに決まってるだろ!」

 「何をバカな事を!? 我らが生身の体を持っていたときに、 
  バニーたんのいる酒場に入り浸ったのを忘れたか!?」

 「それはそれだ!一緒にするな! 
  それよりもネコミミ商人たんのところへ 毎日買い物に行ったのを忘れたか!?」
 

 「どうやら平行線のようだな、弓の……。」
 「そのようだな、剣の……。」
 
 そう言って二人はそれぞれの得物を構えだす。
 

 「いざ!バニーたんの名誉にかけて!!」
 「いざ!猫耳娘たんの名誉にかけて!!」
 
 『勝…!!』
 「貴様らの相手はまとめて私がしてやろう……。」
 
 いつの間にやら彼らの後ろには槍を構えた深淵の騎士の姿が。


 あまりの怒り(恥ずかしさ?)からか全身から魔力を揺らめかせ、
 それによって
 ウサミミの先端がピクピクと動き、その様はまるで引きつった頬のようである。
 

 「OK、弓の。死ぬ時は一緒だ。」
 「モチロンだな、剣の。バニーたんに殺られるなら本望だ。」
 二人はビシっと親指を立てあった。
 

 「まだ言うか!貴様らっ!! もう一度奈落へ落ちろ!!!
  ブランディッシュスピアーーーー!!!!」
 『うわあぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁ………。』
 
 一方その頃…。
 「あ、アリス殿、もう少し背骨の方を…。 あ〜そこじゃそこじゃ……。
  ふぅ〜、いつもすみませんなぁ、アリス殿。」
 「いえいえ〜。お疲れのようですし、構いませんよ。
  それにしても深淵様遅いですねぇ。」

 「ほほほ、何やら面白いものを見つけたようですからな……。
  やはり我が主殿も女の子と言う事でございますな。」
 
 カーリッツ候はアリスにマッサージをして貰って、悦に入っていた。
 
 追記
 深淵の騎士さん、 

 実はウサミミが気に入ったようで、
 自室に持って帰って夜な夜なつけては眺めているそうな。

 魔力でピョコピョコ動かしたり、くるくると廻ってみたりしているとか。
 
 
 283 :279 :04/04/19 21:04 ID:i0EfN5dl
  と言うわけで投下させていただきました。
 しかし、改行制限きついですね…_| ̄|○
 もう一本ネタあるので書いたらまたUPしまつ。
 
 駄文失礼致しました。
 
 
 284 :(○口○*)さん :04/04/19 21:12 ID:VUSMRaDj
  バニーイイ(゜∀゜)!!
 
 深淵のバニーにやられるなら本望DA!!
 

 285 :(○口○*)さん :04/04/19 21:16 ID:DsnDG3H1
 こうして またひとつ この世界に新たな萌えが生まれた。
 
 >>279さん の 投稿
 
 深淵の騎士はウサミミが気に入ったようで、
 自室に持って帰って夜な夜なつけては眺めている
 
 評価:満開
 

 295 :(○口○*)さん :04/04/20 02:46 ID:Eas59TVc
  さてと、二人の神に触発された電波ここに置いておきますね
 まぁ、二番煎じなのでイマイチかもしれませんが
 
 
 コンコン
 控えめなノックが我ーイビルドルイドーの部屋の扉を叩いた

 「開いておりますよ」
 「うむ…失礼する」

 突然の来客ではあったが、彼女が我の部屋に訪れるであろうことは
 先ほどの騒ぎ(>>279参照)で予測がついていた

 「突然の来訪の御用…なにようですかな?」
 無論我には判りきっていたが、敢えて聞いた

 「う、うむ…ドルイド殿は人間達についてよく知っておられると聞き及んでいる」
 「まぁ……我も元々は人間でしたので当然といえば当然ですな。
  して人間達のなにについて聞きたいのですかな?」

 この深淵の騎士殿のもどかしげな困惑の表情。
 一切を打ち明け聞き出したいが、さりとてその気高き誇りがそれを拒否している
 そんな表情が実に良い

 「貴殿が聞きたいのは、人間達が付けている装飾品
  …それも頭に付けている物のことでしょう?」

 「な!?なぜそれを…」
 「先ほどの騒ぎ…気がつかぬ我ではございませぬ、
  冒険者より奪ったウサミミを自室の机の三段目の引き出しに
  大切に仕舞っていることすら我にはお見通しですが?」
 「ぐ」

 羞恥に顔を真っ赤に染める、そんな表情もなかなか悪くはない

 「あれらは数多くの種類がございます、
  例えばこれ…タバコと言われる人間達の嗜好品の一種でございますな。

  騎士殿も一本いかがですかな、なかなかいけますぞ」

 「う、うむ頂こう……けほっ」
 「おや、騎士殿には少々刺激が強すぎましたかな?」

 「み、みたいだな…他にはないのか?」
 「ふ…我が生前よりのコレクション、
  大きなリボンから頬紅まで
  ありとあらゆるものを取り揃えておりますよ、ささこちらへ…」

 「おお!それは素晴らしい」
 …
 
 これから先は諸兄の妄想にて補完をお願いしますm(__)m
 
 
 296 :(○口○*)さん :04/04/20 04:34 ID:ZHtDaGYD
  つ「あれ」
 
 
 297 :(○口○*)さん :04/04/20 09:48 ID:3fmcjISu
  j様に、人間たちの間で最も人気のあるシロモノですぞ。と
 差し出されたあれを半信半疑でかぶる深淵たん。

 GHにやってきた人間たちに対して
 効果抜群な事に喜びつつも、どこか腑に落ちない深淵たん。

 そして広まるあれをかぶった深淵たんの噂。
 ナゼェギャグテイストニナッテルンディスカー!?


 301 :騎士団、そこは乙女の園@1 :04/04/20 20:28 ID:rXzpP0PX
  突然、深淵の騎士の部屋の扉がガチャリと開く。
 「深淵さま〜〜。」
 
 深淵の騎士は慌てて、頭につけていた白くふわふわしたものを外して後ろ手に隠す。
 
 「こ〜ら、慌てないの。きちんと挨拶してからね。こんばんは、深淵さま。」
 「は〜い姉さま。こんばんわ〜深淵さま〜。」
 
 やって来たのはれいどりっく姉妹。
 「どうした?何か用か?」
 なんとか落ち着きを取り戻した深淵の騎士は、れいど姉妹に用を訊ねる。
 
 「実はですね〜さっき来た侵入者たちが…、って深淵さま〜?それはなんですか〜?」
 そう言って妹のあーちゃーが指を指す。

 「こら!指さしたりしないの。失礼でしょ。」
 「あいたっ!だって、姉さまぁ〜。」
 姉のれいどが妹の頭を軽く小突く。
 
 「あ…、いや…。これは……、その、なんでもないんだ…。」
 いくら隠しても白く長いウサミミは隠し切れないようだ。
 だが、深淵の騎士は必死にそれを隠そうとする。
 
 「ふ〜ん。ま、いいや〜。それよりコレ見てくださいよ。深淵さま〜。」
 そう言ってあーちゃーが差し出したのは…、

 「そ、それは大きなリボン!?」
 「深淵さま、ご存知なんですか?
  先ほどの侵入者が落としていったものなんですが。
  どう言うものか分からなかったもので。」

 と、れいどが簡単に説明する。
 
 
 302 :騎士団、そこは乙女の園@2 :04/04/20 20:29 ID:rXzpP0PX
  ご存知も何も、深淵の騎士はそれを先ほど見たばかりだ。
 自分から訊ねていったイビルドルイドの部屋で、だ。

 イビルドルイドの多くのコレクションの中でもそれが特に気に入って、
 「ド、ドルイド殿。これを…、譲ってはくれまいか…?」
 と思わず言ってしまったくらいだ。しかし。

 「よろしいですよ。ただし、条件があります。」
 「な、なんだ?その条件というのは…?」

 「ここにある頭装備をつけて、私にSSを撮らせて下さること。」
 「!!!! …、そ、そ、そ、そんな恥ずかしいことが出来るかっ!!」
 と言って部屋を飛び出してしまったのだ。

 SSを撮られるのは恥ずかしい。
 だが、真っ赤な装飾品には未練タラタラであった。
 
 それが今、目の前にあるのだ。
 「ちょ、ちょっと貸してくれ。」
 「いいですよ〜。」
 渡された大きなリボンを深淵の騎士はおずおずと頭に載せた。

 「わ〜〜。」「深淵さまかわいい〜。」
 あーちゃーは手を広げて喜び、
 れいどはぽんっと手を合わせて感嘆の声をあげる。

 「そ、そうか?」
 深淵の騎士は赤くなりながら照れた。
 「深淵さまのそれ、私に貸してください〜。」
 大きなリボンを受け取るときに、机に置いたウサミミをあーちゃーが指差す。

 「あぁ、構わんよ。」
 深淵の騎士は壁にかけてある鏡を見ながら横を向いたり、下を向いたり。
 すっかりウサミミを隠すことなど忘れてしまっている。

 「ぴょこぴょこ〜♪」
 「あーちゃんもかわいいわ〜。」
 「うむ。似合うぞ、あーちゃー。れいどもつけてみろ。」
 「あ〜姉さまがつけると色っぽ〜い。」
 深淵の騎士の部屋はもうすっかり乙女の園であった。
 
 
 303 :騎士団、そこは乙女の園@3 :04/04/20 20:30 ID:rXzpP0PX
  そんな乙女の園の扉の前で聞き耳を立てていた二人がいた。

 「弓の。」「なんだ?剣の。」
 「我らがすべきことは何か分かっているな?弓の?」
 「もちろんだな、剣の。頭装備をゲッツ&プレゼンッ、だろう?」
 「そのとおりだ、弓の。まずは手始めにネコミミをゲットだ。」
 「OK、剣の。しかし、こんな素晴らしいことを思いつくなんて、」
 
 『 さ す が だ よ な ! 俺 ら ! ! 』
 
 
 『いざ、深淵さまと我らが妹たちのために!』
 
 
 それから、サルの森で鬼神の如くスモーキーを狩る
 レイドリックとレイドリックアーチャーが目撃された。
 あまりに鬼々迫る迫力に、冒険者達は誰も手を出そうとはしなかった。

 一週間後、
 彼らは2HSとアーバレストの代わりにネコミミを一つ持って帰ってきた。

 自分たちの半身とも言える得物を手放したにも関わらず、
 彼らの表情は晴れ晴れとしていた。

 何故なら、
 「わ〜、兄さま、ありがと〜♪」
 「ありがとうございます。お兄様方♪」
 と妹達の感謝の言葉と、

 「レイドリック、レイドリックアーチャー、
  その…、なんだ…。とりあえず…、礼を言うぞ。」
 と深淵の騎士からはにかみながらのねぎらいの言葉を貰ったからだ。

 彼らの努力はそれだけで報われ、
 彼らは涙を流しながらガッツポーズを決めたのだった。
 
 追記
 残念ながら彼らはネコミミをつけた深淵の騎士や妹達を見ることは出来なかった。

 騎士の魂である自分の武器を売ってしまったことに激怒した血騎士卿に、
 一週間の監獄行きを申し渡されたからである。

 この時、二人が言った、
 「我らは騎士である。だが騎士である前に兄であり、男である!!」
 の言葉は、後々まで語り継がれる名(迷)言となる。
 
 
 304 :279 :04/04/20 20:33 ID:rXzpP0PX
  と言う訳で置いてきますね(ぉ
 もう頭の中は騎士団で一杯です。
 仕事中でも浮かんでくるネタ、ネタ、ネタ…。
 
 個人的にはレイド兄弟が好きです(*´д`*)
 姉妹のほうは平仮名でれいどりっく姉妹で区別してみました。
 
 また、ネタ出たら置きにきまーす。


 306 :(○口○*)さん :04/04/20 23:24 ID:i7JdfvJ/
  (T∀T)b・・GJ
 
 
 307 :295 :04/04/21 02:28 ID:lnTdqKxV
  279氏素晴らしすぎます
 アア、ナニカ279氏ヨリデンパガガガガガ
 
 ちょっと置いておきますね
 

 308 :懲りない二人 :04/04/21 03:24 ID:lnTdqKxV
  「なに?休暇届だと?…まぁ、監獄勤務で心身共に疲労したであろうからな」

 さらに言えばあの二人のレイドリックの行いは
 一部ではあるが士気を高めたという事実も多少はあり、
 監獄で無休労働というのは少しやりすぎたとも血騎士卿は思っていた

 「まぁ、いいだろう…あいつらも多少は反省したことだろうしな」
 一抹の不安を感じながらもレイドリック兄弟の休暇は受理された
 
 「よし剣の。まずは成功だな」
 「うむ、弓の。あとはお互いの持てる業を出し切るまでだな」
 まったく反省していない二人であった
 
 時計4
 「む?レイドリック殿、如何いたした」
 「hahaha、ライドワードめが体調がすぐれぬと、
  私にオウルデューク殿の髭剃りを頼まれましてな」

 無論大嘘である、哀れなライドワードはレイドの闇討ちに遭い袋詰めにされていた

 「しかしお主はグラストヘイム勤めではなかったかな?」
 「先日より休暇を貰いましてな…しかしオウルデューク殿は運がいい、
  私の髭剃りの腕はグラストヘイムでも一二を争うのですよ」
 「…ほほー、それは楽しみじゃわい」
 
 
 「ふ、剣の。首尾はどうだ?」
  レイド(弓)の問いにレイド(剣)は不敵な笑みで応えた

 「我が剣の腕を持ってすればあのような髭梟などちょろいもんよ、
  ところで弓の。貴様こそどうだ?」

 レイド(弓)は(あったとすれば)
 白い歯をキラリと光らせ清清しい笑みを浮かべた

 「ジョーカー殿から借りたこのカードと我が弓で培った腕で楽勝だったぞ
  …しかし考えたな剣の、休暇を貰いそれを利用するとは」

 借りたカードをクリップに挿してしまってどう弁明するのか、
 そもそもそのクリップをどこから取ってきたのか、
 そんな疑問が僅かにレイド(剣)の中に生まれたが直に霧散した

 彼らにとって深淵の騎士と彼らの妹達にも萌え萌えな頭装備をプレゼントする、
 それ以外の事象など取るに足らない物であったからだ
 
 「なぁ、剣の。もしカードをクリップに挿したことに
  ぶち切れしたジョーカー殿にFD→JTを食らうことになっても剣のは俺の味方だよな!」
 「当然だ!それにジョーカー殿の起こった顔は、それはそれで捨てがたい」

 「もし、こっそりクリップをくすねたのがばれて
  アラームたんに押しかけられても剣のは俺の味方だよな!」
 「当然だ!そんな美味しいシチュエーション俺が見逃すはずないだろ!」

 「……そうか…ならば我が一撃で一度闇へと還るか?」
  深く静かなそれでいて怒気はまったく隠していない、そんな声が二人の背後からした


 『血血血血騎士団長!!!!!!!!!!!』


 得意の得物ーポールアクスーをゆらりと構え
 人ならば限られた武器でしかできない、
 魔物であっても極上位の者でなければ武器を選ぶ
 奥義ーSonic Blow ーの構えを取った

 「なにか言い残すことはあるか?」
 「弓の!どどどどうする、
  このままでは深淵殿と我らが妹達の萌え萌えな姿を拝むどころか
  おしゃれ帽子を渡すことすらも叶わぬぞ」
 
 「慌てるな剣の!…団長殿!」
 
 
 309 :懲りない二人 :04/04/21 03:49 ID:lnTdqKxV
  そのレイド(弓)の迫力は
 血騎士卿の長い戦いの歴史の中でも数える程しか出会ったことの無い
 そんなレベルの気迫であった


 「剣の。我らの悲願はなんだ?
  その為には如何なる犠牲も省みぬ、そう誓ったではないか!」

 「は!剣の。俺が馬鹿だった、
  たとえ血騎士団長であろうと我らの邪魔はさせぬ……そうだな?」


 レイド(弓)の気迫はレイド(剣)にも伝播し、さらに増幅され
 明らかに格上である血騎士卿をその気迫だけで圧倒していた

 「…貴様ら…正気か…萌えなどの為にその命惜しくはないというのか…」
 『無論!』

 「…剣の。一つ思ったのだが団長殿には
  我らの様に萌る対象というのが無いというのがそもそもの問題ではないだろうか」

 「弓の。確かにそうかもしれん
  …だが、さすがに部下に萌えるといのは問題が無いであろうか?」

 「…ちょっと待て…貴様ら…随分と話が飛躍しすぎだぞ!」
 『萌えの萌の字も知らぬ者は黙って頂きたい!!』

  既に気迫という勝敗において重要なファクターで圧倒されている血騎士には
  その流れに流されるより他なかった
 「す…すまん」
 ・
 ・
 ・
 [ノビたんお手伝いします(3/20)]
 レイド(剣):素晴らしい案だな、弓の
 レイド(弓):うむ、初々しいノビたんに触れて団長殿も萌えというものを理解し
 レイド(剣):我らはその様子を眺め幸せな気分となる、まさに一石二鳥だ
 血騎士:…ブツブツ…なんでこうなるのだ…
 

 314 :(○口○*)さん :04/04/21 12:36 ID:ORld1USL
 お前らバカだろ。
 一度でも深淵と会った奴ならわかるはずだ、全く萌えないただの敵だぞ。
 
 
 315 :(○口○*)さん :04/04/21 12:43 ID:Gh0Aim0h
  >>314
 そこがいいんじゃないか
 
 
 316 :(○口○*)さん :04/04/21 15:04 ID:EZJIlGAb
  >>314
 漏れも最初、そう思った。
 でもとりあえず 1 から順に読んでいった。
 8 のリンク先の 迷子の深淵タソ で寝返った。 (*´Д`)
 

 317 :279 :04/04/21 19:32 ID:h+I1SoTT
  こんばんわ。毎日すいません。279です。
 今日はちっと趣向を変えていきますね。
 
 
 318 :血騎士の胸中@1 :04/04/21 19:34 ID:h+I1SoTT
  「これはブラッディ卿、ご機嫌麗しゅう。」
  自室でくつろいでいたカーリッツを尋ねてきたのは血騎士卿。

 「うむ。すまんな、休息中に。」
 「いえいえ、お気になさらず。して、如何なされましたかな?
  わざわざお出向き下さるとは。お呼びだて頂ければこちらから参りましたものを。」
  カーリッツはテーブルの椅子を引き、どうぞと招く。-

 「ちと聞きたいことがあってな。」
 「はて?何の事でございましょうか。」
  血騎士卿はすすめられた椅子に腰掛け、カーリッツが腰掛けるのを待つ。
 
 
 「他でもない、深淵の騎士のことだ。」
 「我が主のことでありましたか。」
 
 「お主、あやつのことをどう思っておる?」
 「どう思っている、と申されますと?」
 「あのような体になって以来、あらゆる事が起こっているであろう。」
 「確かに起こっておりますな。」

 「あやつはもちろん、他の者にも影響が出ている。
  正直、私はこの事態に対する判断をしかねている。」
 「一筋縄には行かぬことゆえ、それも仕方のうございますよ。」

 「お主はあやつの事をどう思っている?」
 「私でございますか…。そうでございますな。愛しく思っております。」
 「ほう、生身の身体無きお主でも、あやつに欲情すると言うのか?」
 「ほほほ…ご冗談を。そうではございませぬよ。」
 
 
 319 :血騎士の胸中@2 :04/04/21 19:37 ID:h+I1SoTT
  「いや、すまぬ。気にせず続けよ。」
  血騎士卿は先を促し、カーリッツはそれに応じる。
 
 「強いて言うなれば、これは子の成長を喜ぶ親の思いとでも言いましょうかな。」
 「お主には親の心と言うものが分かるのか?」

 「私もかつては生身の身体を持っておりましたし、伴侶も子もおりましたゆえ。」
 「そうか。お主はあれが成長していると申すか。では他の者についてはどう考える?」

 「と言いますと主にレイド達のことでございますな。先日もご苦労なされたようで。」
  カーリッツは「ほほほ」と控えめに笑う。

 「全く、あれには参ったわ。少々灸を据えてやったが全く懲りておらん。」
  レイド兄弟は再び監獄に送られていた。
 「あれもまた、我が主が与えた変化であると思っております。」
 「変化、か…。」

 「恐れながら私めも、我が主より変化を賜っております。」
 「お主もか?その変化とは?」
 「生身の身体であったころの記憶を取り戻したことでございます。」
 「先ほどの話か。」

 「左様でございます。レイド達も我が主に影響を受け、変化しているようでございます。
  特にあのれいど姉妹。彼女らは我が主に続いて生身となりました。」

 「あの二人にも困ったものだ。ああも騎士団内で騒がれては敵わんよ。」
 「ほほほ…、賑やかで良いことではございませぬか。」

 「ここにおる者はほとんどの者が、かつて生身の身体を持っていた者でございます。」
 「それは分かっておるよ。」

 「我が主を見て、かつてのことを思い出す者も多いようでございます。
  それをかつての記憶と理解するものは少ないようですが。」

 「生身の頃の記憶、か。」
 「ブラッディ卿、私は思うのですよ。この変化がいずれ良い方向に傾くのではないかと。」
 
 
 320 :血騎士の胸中@3 :04/04/21 19:38 ID:h+I1SoTT
  「どういうことだ?申してみよ。」
 「今は管理者によって、我々は人間と戦う運命を強いられております。
  かつて人間であったにも関わらず。そして繰り返される不毛な争い。

  我々は倒されても負の力で蘇り、
  人間は倒してもいずこかへと消え、傷を癒し、再び戦いを挑んでくる。
  いつまで続くとも知れない不毛な戦いでございます。」

 「だが、それは運命であろう。」
 「はい、運命にございます。運命に逆らうことは許されぬこと。
  しかし、運命と言えど先のことは我々にも見えませぬ。
  その見えぬ先の事に、
  何かしらの思いを抱くのさえ許されぬことでございましょうか?」

 「続けよ…。」
 「思えば我々は元は生身の身体、つまり人間でありました。
  では、生身の身体があり、かつての記憶があれば、再び人間になれるのかもしれませぬ。
  そしてかつてのようにここ、グラストヘイムに国を興し、
  他国の人間と共に歩む道を選べるのかもしれませぬ。」

 「それは幻想に過ぎぬ。」
 「確かに幻想かもしれませぬ。しかし、我が主を見ていると、あのレイド達を見ていると、
  それは叶わぬ夢では無いのかもしれない、と私に思わせるのです。」

 「ならば、カーリッツよ。お主も生身の身体が欲しいと思うのか?」
 「ほほほ…、渇望しているわけではありませんが、羨ましくは思っておりますな。」

 「お主はいずれ人間と共に歩みたいと思うのか?」
 「人間と共に歩みたい、と申しますより、平和を願っているのでございます。」

 「平和、だと?」
 「そう、平和でございます。
  我らもここの平和を願い、ここを守護しているでございましょう?

  ここにやってくる人間にも平和を願って我らを討伐に来ている者もおりましょう。
  形は違えど、望むものは同じなのではございませぬか?

  私目は平和を、平穏を願っているのでございます。」

 「……。」
 
 
 321 :血騎士の胸中@4 :04/04/21 19:39 ID:h+I1SoTT
  「爺!侵入者だ!行くぞ…。これはお師様、おいででしたか。」
 「頑張っておるようだな。しかし…。」

 「恐れながら我が主殿。
  まずは、その頭のものを外し、いつもの兜を取っておいでなされませ。」

 「なに……?ああぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
 深淵の騎士は言われて頭に手を伸ばし、
 そこでようやく白いものが頭に載っていることに気づき、

 恥ずかしさのあまり絶叫して
 顔を真っ赤にしながら、自室へと走り去っていった。
 
 「これも成長だと申すか?」
 「左様でございます。人としての変化でございますよ。
  血騎士卿、今はしばし静観なされては如何でございますかな?」
 「このまま様子を見よ、と?」

 「多少の檄は必要かと存じますが、運命の流れに身を任せては如何でしょうか。」
 「運命の流れ…。」
 「少しは余裕をお持ちなされ。この状況を楽しむくらい、に。」
 「そう…、だな…。」

 「いずれブラッディ卿も我が主に何かを賜るやもしれませぬな。」
 「私にも何か変化があるとでも思うか?」

 「かつて生身の身体を持っていたのならば
  少なくとも何か感じるものはありましょう。
  いや、今も持っておいでだと申したほうがよろしゅうございますかな。」

 「もう良い。お主も準備せよ。私が赴くにはまだ時間が足りぬ。」
 「ほほほ、心得ました。」
 
 
 322 :血騎士の胸中@5 :04/04/21 19:40 ID:h+I1SoTT
  「よし、行くぞ。準備はいいか、爺?」
  漆黒の兜を被りなおした深淵の騎士が改めてやってきた。

 「万端でございます。」
 「では、お師様、行って参ります。」

 「うむ。私はまだ出られぬゆえ、しっかりと頼むぞ。」
 「もちろんです!それでは!!」

 「では血騎士卿、このままおくつろぎ頂いて結構でございますので。」
 「気遣い感謝する。お主も気をつけて行くが良い。」
  深淵の騎士とカーリッツは揚々と侵入者の元へと向かった。
 
 
 「カーリッツめ…。一体いつから気づいていたのか…。」
  閉められた扉に視線を投げかけつつ呟く。
 
 「変化、か…。」
  血塗られた兜をテーブルに置く。

 「私にもすでに変化が訪れているのかもしれぬ…。」
  誰にも見せたことの無い、青き瞳と金色の髪が揺れる。
 「かつての私であれば、一笑に付したものを。」
  魔力をたたえた光をぼんやりと映す白き肌。

 「我々が戦う意味はなんだ…?我々がここに存在する意味はなんだ…?」
  名だたる芸術家の彫像を思わせるような端正な顔立ち。
 「あれ以来、私の心は落ち着かぬ…。」
  その顔は、深淵の騎士の女性としての顔とは正反対の美しさを持っていた。
 「私がこの身体になったのは随分と前だと言うのに…。」
 
  扉を見つめていた瞳が不意に泳ぐ。
 「見えぬ運命に思いを馳せる…か…。」
 
 
  しばしの間、血塗られた兜を見つめた後、
  血騎士卿は兜を被りなおし、カーリッツの自室を後にした。
 

 328 :(○口○*)さん :04/04/22 01:36 ID:q6pOUXyd
  「おっね〜ちゃ〜ん!」
 「ん?なぁにあ〜ちゃん。こんな真夜中に…ふぁぁねむ」

 「深淵おね〜ちゃんが〜」
 「こら!深淵さまって呼ばなきゃいけないでしょ……で深淵さまがどうしたの?」

 「えっとね、深淵さまどこ探してもいないの」
 「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 
 
 それより僅かに時をさかのぼってフェイヨン迷いの森
 「ったく、なんでこんな夜遅くに手伝わにゃならんのだ…ほれ、Heal 」
 「だって、夕方とか人多いし…ってお兄ちゃんこそ手伝うとか言いながら
  ヒールだけって手抜きしすぎよ〜」

 「うっせぇ、ヒールしてもらえるだけありがたいと思え、
  ほれちんたらしてると追加来るぞ」

 と、兄が指差した方には
 エルダーウィロー呼ばれる比較的下級のー

 ただし駆け出しの冒険者にとっては
 それでも十分過ぎる手ごわさを持ったー魔物が二匹
 妹に向かって襲いかかろうとしていた
 
 
 329 :(○口○*)さん :04/04/22 01:37 ID:q6pOUXyd
  ふーちかれたー……ところでお兄ちゃんこれなんだろ」

 「あー?こいつは古木の枝って言って折ると原理はしらんが魔物を呼び出すシロモノだ」
 「ふーん」

 「間違っても折るなよ、俺じゃ手に負えない魔物もでるか…」
 ポキッ
 言うが早いか古木の枝は乾いた音を立てて折られた

 「エヘ♪折 っ ち ゃ っ た……ところで、この子が魔物?」
 妹の膝元にうずくまる、というよりまるまって寝ている少女が
 今の枝の魔力によって呼び出された魔物だったようだ

 「…お兄ちゃんってばびびっちゃってなーに慌ててるんだか」
 兄は混乱する頭で必死に考えた、
 これでもプリーストの試験を主席で合格した聖職者なのだ。

 言い伝えでしか残っていないような魔物すら多少の知識はある…はず、だった
 たしかに少女の姿をした魔物は存在している。

 だが、だがしかしだ ピンクのパジャマでしかも「うーんむにゃむにゃ」などという
 ベタな寝言を言う魔物など知るはずもなかった

 「…まて!こんな時は…そうだ!モンスター情報…ってそれプリスキルじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!」
 「…ぅん、うるさい…私は疲れておるのだ、少しは寝かせてくれ…むにゃ」
 「そうだよお兄ちゃん、近所迷惑だよ…」

 グルルル…どこからか唸り声が聞こえた
 「…すまん…だが、人の姿を取れる魔物というのは高位の魔物、
  特にここまで完全に人とそっくりだと…」
 「まだそんなこと言って!こーんなかあいい子が魔物なはず無いじゃない」
 と、頬を撫ぜる

 「…ろららめろ、くすぐったひではないは…むにゃ」
 よほど深い眠りなのであろうか呂律が回っていない
 「ぅゎぁ、かあいい♪」

 グルルルルルル
 「…モウイイデス……ってさっきからな ん だ こ の 唸 り 声…」

 兄がソレに気がついた時にはすでに闇夜に光る無数の獣の瞳に周囲を囲まれていた
 「…っち、さすらい狼か…Warp Portal!
  その子を連れてお前は逃げろ!この数じゃ守れるか判らん!」

 流石にプリースト試験主席は伊達ではなく、咄嗟の判断は早かった。

 だがそのワープポータルも
 突如地中から現れた天下大将軍に阻まれてはその役目を果たせそうにはなかった

 「…ちっ、しかたねぇ…俺が囮になるから早く逃げろ!」
 「…それには及ばぬ…」

 先ほどまで眠っていた少女が応えた、その手には妹の得物であるハルバートがあった
 「…ふん、まさかこの私が人間を助けることになるとはな…Brandish Spear!!」
 
 
 330 :(○口○*)さん :04/04/22 02:09 ID:q6pOUXyd
 「…次これ付けて〜」
 「これは……ひまわりか……こう、か?」
 「うわぁ、かあいい〜……ほらお兄ちゃんもそんなとこでブツブツ言ってないでさ〜」

 「ブツブツ…深淵の騎士といえば最上位クラスの闇の者だぞ
  …俺の先輩でも敵わない、そんなのだぞ
  …間違ってもこんなはにかみながら装飾用向日葵なんて付けるような…ブツブツ」
 
 
 一方グラストヘイム騎士団では…
 「レイドリィィィィックッ!また貴様ら仕業か!!!!!」
 「hahahahaha我らが深淵殿を拉致監禁など、
  大それたことするはずがないでしょう。なぁ弓の」

 「我らとて監獄勤務が終わって
  ようやく深淵殿のおしゃれ帽子姿が拝めると思った矢先。まさに寝耳に水だな、剣の」

 「我が主に万が一のことがあれば私は…」
 「きゃー、カリッツ様〜〜〜」

 「じっちゃん!傷は浅いぞがっくりしろ」
 「…あーちゃん、それをいうなら『しっかりしろ』…」

 「団長!我らが思うに先日追い返した冒険者あたりが怪しいかと。なぁ剣の」
 「確かに、弓のの言うとおり!あの中にいかにも助平面したローグが居たはず。
  あれが犯人ではなかろうか」

 大混乱の騎士団であった
 ・
 ・
 ・
 深淵の騎士が戻った頃には
 あわやゲフェン襲撃というところまで来ていたのは、また別のお話
 
 331 :(○口○*)さん :04/04/22 02:12 ID:q6pOUXyd
  以上お見苦しい電波をお届けしました
 私は結局ギャグテイストになるのか…
 
 断頭台|<ワガジンセイニクイナシー


 347 :アリスのこころ@1 :04/04/22 20:58 ID:3wN1pWl8
 「いつもすみませんなぁ。アリス殿。」
 「いえいえ、お気になさらず。」
  ここはカーリッツ候の自室。
 
  いつものようにマッサージ(骨の矯正?)をしてもらっている。
 
 「最近のカーリッツ様は何だか楽しそうですね。」
  肩を揉みながらアリスが最近思っていることを聞いてみる。
 「ほほほ、さすがアリス殿。お見通しですな。」
  カーリッツ候は隠すわけでもなく、笑いながら答える。

 「何か嬉しいことでもありましたか?」
 「あったと言いますか、今も楽しいのでございますよ。」
 「今も、ですか?」
 「左様です。久しく忘れていた気持ちが蘇ったのでございます。」
 「久しく忘れていた、ですか?」

 「アリス殿はまだお若い故、分からないことでしょうな。」
 「そうですか。残念です。私も楽しみをおすそ分けして欲しいですのに。」
  心底残念そうに唇を尖らせるアリス。

 「ほほほ、私めの気持ちなど分からなくとも、
  アリス殿にも楽しめることはございますよ。」
 「私にも楽しめることがあるんですか?」
 「ありますとも。私のことはもう結構ですので、
  我が主の部屋へ行ってみるといいでしう。」

 「深淵さまのお部屋に?何かあるのですか?」
 「ほほほ、行けば分かりますよ。」
 
  カーリッツ候は起きあがり、軽く首を回しながらお礼を告げた後、
  アリスにさぁ行ってみなさい、と自室の扉を開けて促した。
  不思議そうにしながらもアリスはカーリッツの自室を後にした。
 
 「アリス殿も、何か変化があれば、ようございますなぁ。」
  感慨深げに呟きつつ、目を細めてカーリッツはいつものように「ほほほ」と笑った。
 
 
 348 :アリスのこころ@2 :04/04/22 20:59 ID:3wN1pWl8
 「深淵さま、いらっしゃいますか?」
  カーリッツ候にすすめられた通り、深淵の騎士の部屋にやってきたアリス。

 「アリスか、どうかしたのか?」
  そう言って扉を深淵の騎士本人が開けてくれた。
  心なしか深淵の騎士の顔が赤い気がする。
 
 「あ〜アリスちゃんだ〜。」
 「こんばんわ〜、アリスさん。」
 「れいどさんにあーちゃーちゃんもいらしてたんですね。こんばんわ。」
  深淵の騎士が手招きで部屋に入るようにすすめてくれたので、
  それに従ってアリスは部屋に入った。

 「何かあったか?
  この時間はいつも爺のマッサージをしている時間ではなかったか?」

 「そのカーリッツ様にすすめられて来たんですよ。
  深淵さまのお部屋に行けば楽しいことがあるって。」
 「なるほど、そう言う事か。」
 
  そう言って、机の上に3人が何かを取り出す。
 「あっ、それは…。」
 「えへへ〜、私たちの宝物だよ〜。」
 「アリスさんもどうぞつけてみて下さいよ〜。」

 「誰が来たのかと思って、焦って隠しておったのだが、
  アリスならば大歓迎だ。」
  れいどがアリスの頭に乗っている給仕用のヘアバンドを外し、
  あーちゃーがアリスの頭にウサミミを乗せる。
 
 「きゃ〜、ありすちゃん似っ合う〜。」
 「ほんと〜、素敵だわ。」
 「そ、そうですか?」
  見慣れない装飾品を頭に乗せて照れるアリス。

 「うむ、似合うぞ、だがこちらの方がもっと似合うと思うぞ。」
  そう言って今度は深淵の騎士が大きなリボンに付替える。

 「かっわい〜、でもしんえんさま、こっちも捨てがたいですよ〜」
  あれやこれやと3人にとっかえひっかえ頭装備を乗せられる。

  初めての事にドキドキしてしまったが、何だかとっても楽しいと思うアリス。
 
  その日はいつになく賑やかな声が深淵の騎士の部屋からこぼれていた。
 
 
 349 :アリスのこころ@3 :04/04/22 21:00 ID:3wN1pWl8
 「カーリッツ様の言うとおりでした。」
 「そうでございましょう?」
 「とっても楽しかったです。」

 「ほほほ、それは何より。」
 「あんなこと初めてです。」
 「人間の女の子もああ言ったことが大好きなのですよ。」
 「人間の女の子が?」
  聞き返されてカーリッツ候は頷いた。

 「あなた達を見れば、みな、人間の女の子たちと間違えるほどでございますよ。」
  自分が人間の女の子に見える。
  それを聞いて、アリスはもっと嬉しい気持ちになった。
 
 「では今日も参るのですかな?」
 「そうしたいのは山々なんですが…。」
  少し残念そうに、ばつの悪そうな顔をする。
 「今日もカーリッツ様のマッサージを中断するわけには…。」

 「おや、私の事でしたら気になさらずに結構ですよ。」
 「え、あの、よろしいのですか?」
 「ほほほ、構いませんよ。ただ、明日からは少し早めに来て頂きたいですがね。」
 「あ、はい!分かりました!明日からはもう少し早く来ますね。」
  ぱっと明るい顔を見せるアリスにカーリッツ候は満足そうな笑みを浮かべる。

 「では、今日はもう構いませんよ。また明日よろしくお願いしますぞ。」
 「はい!それでは失礼しますね!」
  そうしてアリスは慌しく深遠の騎士の部屋へと駆けていった。
 
 「ほほほ…。騎士団は今日も平和でございますなぁ。」
  カーリッツ候は侵入者が毎日来ていると言うのにそう呟いた。
 
 
 350 :レイド兄弟、三度@1 :04/04/22 21:01 ID:3wN1pWl8
  「とうとう役者が揃ったな、弓の。」
 「待ちに待った時が来たな、剣の。」
 
 「騎士団の四天王とは彼女らの事だな、弓の。」
 「うむ、はっきり言って最萌えだな、剣の。」
 
 「そして、今こそおしゃれ帽子を渡すとき!そうだな?弓の。」
 「その通りだ、剣の。今を逸していつ渡すと言うのだ。」
 
 「そこでだ、弓の。おしゃれ帽子の渡し方で提案がある。」
 「何かいい案があるのか?剣の?」
 
 「直接のねぎらいはこの間のネコミミの時に聞いたからな。
  今回はこっそり渡してはどうかと思うのだ。どうだ?弓の。」

 「それはいい案だな。こっそりと喜ぶところを眺めると言う事だな。
  しかしこっそり渡してしまっては喜ぶところを
  見れない可能性があるぞ?策はあるのか?剣の?」
 
 「ふふふ…、抜かりはないぞ、弓の。これを見よ。」
  そう言って二枚の札を出すレイド(剣)。
 「なんだ?カード…?こ!?これは!?スモーキーCではないか!?剣の!?」
  出された札に描かれているのは狸の絵柄。

 「ネコミミ探しの時の副産物だ、これでどうだ?弓の?」
 「むう、ネコミミは出なかったが
  そんなものを手に入れているとはさすがだな、剣の。」

 「これさえ使えば深淵殿の部屋におしゃれ帽子を置いて、
  こっそり眺めることが出来るぞ。そうだろう?弓の。」

 「うむ、確かに。しかし、これはカードだ。
  アクセサリが無いと使えないのではないか?剣の。」

 「当然だな、弓の。」
 「我らは前回のJK殿の件でクリップなどもう持ち合わせておらぬぞ?
  どうするのだ、剣の?」
 
 
 351 :レイド兄弟、三度@2 :04/04/22 21:02 ID:3wN1pWl8
 「ふふふ…、思い出せ、弓の。
  我らはあらーむたんファンクラブ会員ナンバー一桁だと言う事を。」

 「な…、まさか、あれを使うと言うのか!?剣の!?」
 「まさかも何も、その通りだよ、弓の。」

 「あれは会員ナンバー一桁の者にだけ送られる
  あらーむたん直筆サイン入りのクリップだぞ!?正気か!?剣の!?」
 「もちろん正気だぞ、弓の。」

 「ああ言ったプレミア物は箱の封を開けずに保管するのが我らの常識!
  とても正気の沙汰とは思えぬぞ!?剣の!!」
 「落ち着け!弓の!!」
  うろたえて自分たちの常識を説くレイド(弓)にレイド(剣)が一喝する。

 「良く考えろ、弓の。我々が萌えているのはあらーむたんだな?」
 「その通りだ、剣の。だが、それが?」

 「我らはあくまであらーむたんに萌えているのであって、
  クリップには萌えは感じていないんだよ!!」
 「なんだってーーー!?」
 
 「所詮は物でしかないんだ!だがこれを使う事で新たな萌えを開拓できるのだ!
  ならば我らは使うしかあるまい!どうだ!?弓の!!
 」
  そう言ってクリップ(あらーむたんの直筆サイン入り)を高らかに掲げる。
  二つあると言う事はレイド(弓)のものも勝手に持ち出していたと言う事か。

 「そ、そうか!?そうだったのか!目が醒めたぞ!剣の!!」
  レイド(弓)はクリップ(何度も言うがあらーむたんの直筆サイン入り)
  と スモーキーCを受け取る。
 「さぁ!今こそ!!新たな萌えのために!!」
 
  二人は頭上に掲げたクリップ(くどいようだがあらーむたんの直筆サイン入り)
  に深々とスモーキーCを突き刺した。
  彼らには、それが黄金の如く輝いたように見えた。
 
 
 352 :レイド兄弟、三度@3 :04/04/22 21:02 ID:3wN1pWl8
  三日後。
 
 「なぁ、剣の。」
 「なんだ?弓の。」
 「どうしてこうなったんだ?剣の?我らの策は完璧じゃなかったのか?」
 「残念ながら、どんな完全な策にも穴がある、と言うものだ。弓の。」
 
  ブーンと言う羽音を立てながらハンターフライが目の前を通り過ぎた。
 
  彼らは三度監獄に送られ、今は体育座りで語りあっていた。
 
  昨日、なんとか深淵の騎士の部屋に侵入し、
  おしゃれ帽子をテーブルに置き、
  こっそりと壁際でハイディングして隠れていた。
 
  部屋に戻ってきた深淵の騎士がおしゃれ帽子を見つける。
  怪訝な表情でそれを手に取り、
 「あからさまに怪しい…。」
  と呟いたが、とうとう好奇心に負けたのかそれを被る。

  いつものように鏡で横を向いたり下を向いたり。
  この時点でレイド兄弟は感涙物だった。
  しかし、悪夢は突然訪れる。

 「しんえんさま〜。」
  妹たちとアリスがやってきた。
  更なる萌えを拝めると、活目していた彼ら。だが。

 「あれ?にいさまたち〜、何してるの?」
 「あら、ほんと。どうしたのですか?」
 「なっ!?なにっ!?」
 「レイドさん達も来てるんですか?」
 
 
 『終わった…。』
  自分達悪魔族には、
  ハイディングを見破る事が出来る事実を、二人はすっかり忘れていた。
  隠れているお互いが見えていたというのに。
 
 
 353 :レイド兄弟、三度@4 :04/04/22 21:04 ID:3wN1pWl8
   この時点で彼らの運命は決まった。
  妹たちに軽く小突かれて姿を表した二人。

 「また貴様らの仕業か…。」
  問答無用で深淵の騎士に槍で一突きにされ、
  槍に刺さったまま監獄へと運ばれた。

  槍にレイド二人を刺したまま、愛馬に跨って
  グラストヘイムを闊歩する姿は他の者達を震え上がらせた。
 
 
  後になって血騎士卿から一週間監獄勤めの辞令が下された。
 
 「もう、ここも随分馴染んできたな…、弓の。」
 「そうだな、剣の。」
  スケルプリズナーが足鎖をズルズルと引きずりながら目の前を通り過ぎた。
 
 「しかし、あの深淵殿も良かったな、弓の。」
 「うむ。かなり良かったぞ、剣の。」
 
  槍を振って二人を打ち捨てたあと、
 「あ、あの帽子は私が没収する!」
  怒気を孕みながらも、ちょっと恥ずかしそうな表情でそう言い放った。
 
 「萌えだな、弓の。」
 「ああ、萌えだ。剣の。」
 
  インジャスティスが足鎖をズルズルと引きずりながら目の前を通り過ぎた。
 
 
  彼らは懲りない。
  彼らはどこへ行っても萌えを忘れない。
  新たな萌えを求め、彼らは再び騎士団に舞い戻る。
 
 
 
  でも今はちょっとだけしんみりと、膝を抱えていた。
 

 354 :279 :04/04/22 21:05 ID:3wN1pWl8
  >>311氏へ
 あんたのために今日は豪華二本立てだ、コノヤロー!
 
 電波を送る者がいても、受け取るもの無くば意味を成さず、
 電波を受け取る者がいても、送るもの無くば意味を成さない。
 
 私にはあんたの萌え電波、確かに届いたぜ!
 私の萌え電波、あんたに届くか!?
 ここにキーワードを残していく。

 もしまだ生きる、もとい、萌える気力があるなら、
 こいつを題材にいつものギャグテイストで私に答えてくれ!
 
 
 つ[魂のリング]コトッ
 

 355 :(○口○*)さん :04/04/22 21:13 ID:Vc0klS93
  なんだろう、この気持ち。
 彼らの熱い生き様は、俺の中のなにかをゆさぶる・・・

 これが男の、いや漢の生き様か…
 剣の、弓の。あんたら蝶サイコー。
 
 
 356 :(○口○*)さん :04/04/22 21:38 ID:bVIsSv1F
  このスレがここまで熱いモノになるとは・・・

  スレがたった当初は
 「あらーむたんの二番煎じか ( ゜Д゜)、ケッ」的な感覚で見ていたが、
  それが今じゃ神だらけ・・・
 GJ!!
 
 余談だが、
 このスレはらぐどっと掲示板と一緒に見るとより、いっそう楽しめるな
 向こうもGHmobを次々に萌えキャラ化させてくし・・・。

 インジャスまでを萌えキャラ化させたのには敬服するよ、本当に。
 
 
 357 :(○口○*)さん :04/04/22 21:56 ID:Vc0klS93
 あらーむたんはほのぼの家族愛で和むやさしい世界。
 
 深淵たんはは燃えと萌えについて暑く語り合う漢の社交場。
 

 どちらも似ていて非なる空間でかつ共存可能。だからいい。それがいい
 
 
 359 :(○口○*)さん :04/04/22 23:21 ID:uBBdffNj
  ちなみに悪魔なのはアチャだけで、剣のはみえてないはz
 
 
 360 :(○口○*)さん :04/04/22 23:23 ID:xMXEQvwj
 歴史や設定の濃度、密度では残念ながらあらーむたんに及ばないものの
 許容範囲の広さはこちらも負けてないよな。

 萌え、燃え、シリアスラブラブ何でも御座れだ。

 
 まだ1スレ目にして
 極めて高レベルの神が光臨されているのも非常に前途有望な材料だし。
 つーか神々様どれ見てもgjとしか言いようが無い。
 
 いずれあらーむたんの時計塔と並ぶ位の知名度になる良スレと思われ。
 
 
 361 :279 :04/04/22 23:41 ID:3wN1pWl8
  >359
 _| ̄|○
 勘違いしてた…指摘サンクス…。
 レイドリックは闇/人間でしたね…。
 
 スマソ…、吊ってくる…。


 365 :投売りされてるあいつ/1 :04/04/23 02:29 ID:F7MiAuub
 「なあ、剣の」
 「なんだ?弓の」

 「深淵殿のあのような萌え萌えなお姿を
  我らだけ楽しむというのも如何なものかと思ったのだよ」
 「たしかにそれも一理ある。だがしかし
  あの深淵殿が萌え萌えなお姿で外に出てくるなどありえんのではないか?」

 「ふふふ、剣の。その点にぬかりはない」
 「ほう、なにか妙案があるのか?弓の」

 「剣の、この地に訪れる人間達を思い出してみてくれ
  …例えば、騎士子嬢やクルセたんはなぜヘルム装備が多い?」
 「DEFが高いからではないのか?」

 「然り、ではうさみみアサ子が多いのは?」
 「LUKを高めてクリティカルが出やすくするため
  ……判ったぞ弓の!付加価値があれば戦いの場でも付けざるを得ん訳だな!」
 「気がついたか、剣の」

 「……だがしかし人間達に対して有効な付加価値がある頭装備
  ……まさか!『アレ』か!『アレ』だけはいかん!
  たしかに『アレ』で萌える輩が居る事も知っているし、その萌えを否定する気もない!
  だが、深淵殿に『アレ』など…」

 「落ち着け剣の。『アレ』だとは言ってないだろ……まぁ、じらしても仕方ない、これだ」
 「それは……魂のリング…たしかに萌え萌えだが
  深淵殿が付けて外出しようと思えるほどの効果はあるまい?
  実際人間達で付けている者もごく僅かだぞ」

 「あまいな剣の。それは人間だからだ、深淵殿と人間達、明らかに違う点があるだろう」
 「…そうか!『聖属性攻撃に対する耐性15%』これか!」

 「ご名答だ剣の、魂のリングだけとはいえ
  深淵殿の萌え萌えなお姿を戦場でも拝見できる…素晴らしいとは思わないか?」
 「おおう、弓の。戦場でも萌え萌えなお姿とは……いかん、涙が溢れそうだ」

 「判ってもらえたならあとは実行に移すだけだ!ゆくぞ、剣の!」
 「おう!」
 
 
 366 :投売りされてるあいつ/2 :04/04/23 02:30 ID:F7MiAuub
 「お怪我は大丈夫ですか?」
 「気遣いは無用だアリス…くっ」

 闇の住人である深淵の騎士の傷の治りは早い、だがそれにも例外はあった
 闇と対極にある属性、聖

 その力を持つ打撃は如何な深淵の騎士といえど、
 いや闇の住人の中でもより闇に近い存在である深淵の騎士には
 とてつもない痛みを与えるのだった

 「…たしかにこの様では心配にもなるか…だが、仕方あるまい
  闇が我らに与えられた大いなる力ならば
  聖とは人間に与えられた大いなる力」

 「そのことなのですが…先ほどレイドさんにこれを…」
 「む…またか…懲りない奴等だな、まったく…」
  とは言いつつも
  アリスの手にある魂のリングに興味津々なのが、判りやすいというかなんというか

 「たしか、聖なる力に対して耐性が付くとかなんとか」
 「ほう?…付けてみてもよいか?」
 「はい……まぁ!とてもかわいらしゅうございますよ」
 「そ、そうか?」
  と、頭を揺らすとそれにつられて魂のリングもふらふらと揺れる
  そして、
  先ほどから続いていた痛みが心持薄れ 傷の治りも僅かばかり早くなった気がした

 「耐性が付くという話も偽りではなさそうだな…」
 
 余談ではあるが後日
 部下達に
 「これはあくまでも
  人間達の力に対抗する為に付けているのだ、決してかわいいからではないぞ!」

 と言い訳しながらグラストヘイムを闊歩する深淵の騎士が目撃されている
 

 370 :秘めし思いは真実か?@1 :04/04/23 20:09 ID:bf168cJm
  グラストヘイム、騎士団。
  その中の一室、自分の個室に血騎士卿はいた。
  今は固く扉を閉ざし、秀麗な素顔を晒している。
  何をするでもなく、ただ血塗られた兜を見つめている。
 
  カーリッツとの一件以来、
  血騎士卿はこうして部屋で物思いに耽る事が多くなった。
 
  魔法の灯りに照らされ、テーブルの上に血塗られた兜の影が伸びる。
 
 「見えぬ未来に思いを抱く…。」
 
  不意に漏れた静かな、だが存在感のある声。
 
 「あの者もそれの事を言っていたのだろうか…。」
 
  誰かに答えを求めるでもなく、ただ呟いた。
 
  壁に立てかけられた愛剣・カッツバルゲルに魔法の灯りをが映り揺らめく。
  あたかもそれは、血騎士卿の揺れる心を映したかにも見える。
 
  血騎士卿は血塗られた兜の一点を見つめていた目をゆっくりと閉じた。
 
  視界が閉ざされいくのに連れて、ある情景が浮かび上がる。
 
 
 371 :秘めし思いは真実か?@2 :04/04/23 20:10 ID:bf168cJm
  「また貴公か。」
  侵入者を打ち倒し、飢えた愛剣に血を浴びせている時に、その者は現れた。

 「今度はなんだ?
  私の力を封じに来たのか?それともゲフェンにでも行けと言うのか?」
  目の前に立っている男に抑揚の無い声で話し掛ける。

 「違うよ。」
  その者は答えた。
 「ならば一体何用で、私の前に姿を現した?管理者。」
  血騎士卿はその男を管理者と呼んだ。

  以前に会ったときは血騎士卿の封印されし力を解き放った。
  彼らを生み、この世界を操る神の如き存在。

  しかし、気まぐれに自由を与え、気まぐれに自由を奪う振る舞いに、
  血騎士卿らは皮肉を込めて、その者を管理者と呼んでいる。
 
 「少しね、細工をしに来たんだ。」
  管理者は楽しそうに、だがどことなく寂しそうに告げる。
 「細工だと?今までと何が違うと言うのだ?」

 「まぁ、慌てないで。少し僕の話を聞いてよ。」
  管理者は鬱陶しそうな血騎士卿に宥めるように言う。
 
 「僕はね、もうすぐ管理者じゃなくなる。」
  突拍子の無い事に血騎士卿は怪訝な表情を浮かべた。
  彼の言葉を聞くたびに、血騎士卿には疑問が次々と沸き起こる。
 
 「彼らは何も分かっていない。彼らにとって僕はもう邪魔なだなんだ。」
  彼らとは、彼と同じ管理者達だろうか?
 「くやしいよ。こんな簡単に君達を手放す事になるなんて。」
  手放す?今まではこの者の手の内にあったと言うのか?

 「だからね、最後に悪あがきをしに来たんだ。」
  一体、何に対する悪あがきなのだ?
 「僕はね、君達に幸せになってもらいたいんだ。」
  幸せだと?貴公らが戦うことだけを運命づけた我々にか?

 「君達だけじゃなく、冒険者たちにもね。」
  冒険者?人間の事か?やつらも同じようにか?

 「でも、まだ早い。今なってもすぐに彼らに修正される。」
  幸せを修正すると言うのか?言うほど簡単なことなのか?

 「だから、少し細工をしていくよ。」
 「その細工とはなんだ?」
  それまで黙っていた血騎士卿が管理者の言葉を遮る。
 「まずは…。」
 
 
 372 :秘めし思いは真実か?@3 :04/04/23 20:13 ID:bf168cJm
   管理者が手を振ったとき、血騎士卿は全身に違和感を感じた。
  なんだ?この感触は?
 
  …感触?
 
  これまでに無かった感覚に血騎士卿は戸惑った。
 
 「君には生身になって貰った。」
 「生身…だと?」
 「そう、冒険者と同じようにね。」
  ふと見た自分の手に、白き肌を纏った肉があった。

 「だが、今はそれを隠さねばならない。
  この話を終えたら、君にはこの事を忘れてもらうよ。」
 「生身の体になった事を、か?」

 「そうだね…。生身の体を隠さないといけないことだけは覚えておいてもらおう。」
 「こんな事に何の意味がある?」
 「いずれ分かる事だよ。それにいずれ君はこの事も思い出す。」
 「わざわざ忘れさせると言うのにか?」

 「思い出してもらわないと困るのさ。ちゃんときっかけは仕掛けておくから。」
 「きっかけだと?」
 
 「そう。君はいずれ、
  君と同じようになった者を見る事で、今日の事を思い出す。
  それに他の者たちも、そのきっかけで少しずつ変化するはずさ。」

 「私と同じように…。それは生身の肉体を持った、と言う事か?」
 
 「それもやがて分かる事さ。さぁ、そろそろ時間が無い。次の細工をしないと。」
 「貴公は私に何を望むのだ?そんな細工などをして。」
 
 「変化さ。世界を変えるほどのね。」
 「世界を変える…。」
 「それも、やつらが手を下せないほどに自然な流れでね。」
 
  管理者はそう言いながら、血騎士に近づいた。
  そっと血騎士の兜に触れる。小さな光が指先に生まれる。
 
 「私はね、君達と冒険者が共に歩み、幸せになれることを願っているよ。」
 
 
 373 :秘めし思いは真実か?@4 :04/04/23 20:14 ID:bf168cJm
   うっすらと、灯りが視界に差し込む。
 
  閉じていた眼を、閉じたときのようにゆっくりと開いた。
 
 「共に…、幸せに…。」
 
  回想の中の最後の言葉を切れ切れに漏らす。
 
  血騎士卿がその事を思い出したのは、
  ちょうど深淵の騎士が生身となったとき。
 
  彼女が生身となった日の夜、それを夢で見た。
 
  夢の中の出来事が本当に夢だったのか、それもと否か、判断できなかった。
 
  ただ、深淵の騎士を、他の者達を見ていると、
  その夢が真実味を帯びてくる気がする。
 
  夢を見せるために生身にしたのか。
  それも一つの理由だろうと思った。
 
  あれ以来彼とはあっていない。
  本当に管理者ではなくなったのだろう。
  それからは違う管理者が訪れるようになった。
 
 
 374 :秘めし思いは真実か?@5 :04/04/23 20:14 ID:bf168cJm
   彼は、いずれ分かると言った。
 
  今の状況が、彼の言った事なのか。
  血騎士卿はそれを毎日考えていた。
 
 「分からぬ…。」
 
  最も分からぬこと。
  それは彼が自分に何をさせたかったのか。
  彼はそれにはまったく触れなかった。
 
 「何も言わなかったという事は、思うままに成せ、と言う事なのか…。」
 
  それも一つの答えかもしれない。
  先日、カーリッツは静観してはどうか?
  運命の流れに身を任せてはどうか?と言った。
 
  血騎士卿は今はそうしようと考えている。
  いや、そうとしか出来ないのが本音か。
 
 
  不意に魔法の明かりが光度を落とす。
 
 「時間か。これだけは今も変わらない…。」
 
  いつもと同じように壁の剣を手に取る。
  出陣の時間。
 
  血騎士卿は一瞬だけ血塗られた兜を見つめ、それを被る。
 
 「行くか…。」
 
  いつもと変わらない戦いの運命に身を任せながらも、
  周りに沸き起こる変化に、血騎士卿はその心を揺らすのであった。
 

 378 :魔剣の視る夢 :04/04/23 23:13 ID:F7MiAuub
  最近俺は夢を良く視る

 …かつて生身の人間だった奴等や
  人を模して生み出されたアリスみたいなのでもない俺が
  夢なんざ冗談にもほどがあるってもんだ

 それは…そう、ここグラストヘイムがまだ人間達の住まう所だったときの記憶
 住人の全てに忌み嫌われる存在だったこの俺に

 ただ一人、そうただ一人だけ暖かな視線を向ける少女が
 封印に縛られている俺を飽きもせずただ丸一日見つめ続ける、
 そんな今時夢視る少女も視ないようなくそくだらねぇ夢だった

 どうやらカーリッツのくそ爺ぃが先日血騎士の奴に言った
 深淵の騎士の影響ってやつが俺にも降りかかってるみたいだった

 ったく、だれが仕組んだことかしらねぇが。
 この俺、魔剣ミルティルテインにこんなこっぱずかしい思いをさせやがって…
 
 「んーっと、どこだっけなぁ」
 いつもの様に騎士団の宝物庫で俺が転がってるとなにやら娘の声がした。

 まぁそのお陰でこっぱずかしい夢が中断されたのだから
 声の主には内心感謝していた

 「お!あったあった」
 俺は宙に浮く感覚に襲われ、そのまま力任せに二度三度と振り回される羽目になった

 「最近の冒険者っていい鎧してるからツーハンドソードでもすぐダメになるんだよねー」

 そりゃぁ、こんな力任せに振り回してるだけじゃそうなるだろうな。と、
 振り回されながら思った

 なるほど、れいどりっくがより良い剣ってことで俺に目をつけたって訳か。
 剣の腕はともかく目の付け所は悪くねぇ

 俺は切ることしか頭にねぇオーガトゥースの糞餓鬼や
 己の力を恐れ時計塔に引き篭もってるエクスキューショナーの様な根性無しとは違って、

 誰かに使われるのが剣が剣であるただ一つの証だと考えてる
 だから、こいつに使われてやることにした

 「今日からよろしくね、相棒♪」
 勘違いするなよ、別にこの笑顔にほだされた訳じゃねぇからな
 

 383 :380 :04/04/24 00:44 ID:RMazxFPT
  できたー
 
 …しかし期待に沿えるような大したものじゃなくてごめんなさい。
 
      . /  ̄ ̄|
      / __ Φ |  
     /  /ノリハ))
    ヾ~ヽ/| ゜−゜ノ|
     ミ =ロ=== )
     人   ゝ 人,,
    Yノノ//   ノ  ノノゝ⌒〜ゞ
   ノ ///\ 、      ノノ (
  ノ  ノ//\ \ `ヾ      ノ
 .~ヘノ  ( ) \ \~〜⌒〜⌒
       ̄   \ \
            ̄
 鎧が書けないのでぼろマントでごまかしてみるテスト。武器は槍の方が良かったかな?

 俺にもう少し技量があれば、
 背中→こっち向く→仮面外す→一息つく→こちらに気づく→「み、見たな!」
 …を書きたいんだがなあ。
 
 
 384 :(○口○*)さん :04/04/24 01:24 ID:zjM4q0ht
  いや、めっさ可愛いです。
 そしてこれにうさみみとかのバージョンが・・・


 392 :>387正解(涙">384氏のリク :04/04/25 00:29 ID:UWGWAe83
  .      (((∩ ∩)))みょんみょん
        /∪/∪
       '´ ⌒`ヽ
      i  ノノリハ))
    ヾ~ヽ||* ゜ヮ゜ノ|   〜♪
     ミ =ロ=== )
     人   ゝ 人,,
    Yノノ//   ノ  ノノゝ⌒〜ゞ
   ノ ///\ 、      ノノ (
  ノ  ノ//\ \ `ヾ      ノ
 .~ヘノ (  ) \ \~〜⌒〜⌒
       ̄   \ \
            ̄
 おまけ
 .        ∩ ∩
        /∪/∪
       '´ ⌒`ヽ て
      i  ノノリハ))  そ
    ヾ~ヽ||;゜口゜ノ|   <み、見たな!
     ミ =ロ=== )
     人   ゝ 人,,
    Yノノ//   ノ  ノノゝ⌒〜ゞ
   ノ ///\ 、      ノノ (
  ノ  ノ//\ \ `ヾ      ノ
 .~ヘノ (  ) \ \~〜⌒〜⌒
       ̄   \ \
            ̄
 

 389 :(○口○*)さん :04/04/24 20:58 ID:7NDl61ib
  深淵の騎士子のスキル振りを誰かわむてるらぶで再現してくれ。
 
 
 390 :(○口○*)さん :04/04/24 22:38 ID:xChQOyjM
  OK、まずはどのようなスキルを使ってくれるのか調べてみようじゃないか
 
 深淵の騎士:闇属性攻撃 ブランディッシュスピア マキシマイズパワー 
       スピアーブーメラン チャージアロー 
       召喚(カーリッツバーグ) テレポート ※BfPより転載
 
 職別に振り分けると

 騎士:ブランディッシュスピア、スピアブーメラン
 侍祭:テレポート
 弓手:チャージアロー
 鍛冶:マキシマイズパワー
 魔物:闇属性攻撃、召喚
 
 ・・・わむてるらぶじゃ無理だわ
 それとも、深淵の騎士娘は別のスキルを使うんですかい?
 

 399 :魔剣の憂鬱 :04/04/27 05:13 ID:1oNpqQm7
  グラストヘイム騎士団
 その総領たる血騎士の私室に彼、いや彼らであり彼女らは居た

 かつての騎士団長の思念、それらは無数居たが
 騎士団という『場』が一人の団長としてしか存在を許さず
 思念の集合体という形で存在していた

 「しかし、我らの誰一人として扱うことの出来なかった。あの魔剣を
  一介のれいどりっくが扱うことができるとはな…」
 「これも深淵のやつの影響ということか…」

 「まぁ、私達とて元々の結合が薄れこのようなことになっている
  …どのような事が起こってもおかしくはないが…」

 「あの管理者が言った『共に幸せに』というやつもあながち不可能ではないかもしれぬ」
 「ふ、貴公からその様な台詞を聞くとは、まことに愉快至極なことだな」

 普段無口な分、彼らは饒舌であった…ただ一人を除いて
 「……あれは私の罪…二度と繰り返してはならない…」
 彼女の呟きは彼らの饒舌な言によって掻き消されていった
 
 やあ諸君おはよう、いやこんばんわかな
 突然だがこの俺、魔剣ミスティルテインは大変困った状況に追いやられてる

 隣にはれいどりっくがクソ幸せそうに寝てやがる、所謂抱き枕状態ってやつだ
 なに?羨ましいだと?

 まあ、回りくどい説明になるが聞いてくれ
 例えばだ、空腹を数分我慢するのはそれほど難しいことじゃない。
 だが、長時間空腹を我慢するのはかなりキツイよな?

 俺には自由に切れないようにする機能がついている、
 殺陣の際に使用者に傷を付けないようにだ

 だが、それは剣としての本質を抑える働き。
 要は空腹を我慢するのと同じで、相当堪える状況という訳だ。

 当然それなりに集中しないといけない
 「ん、駄目だよあーちゃん…むにゃ」

 タチの悪いことにこいつは寝言の度に身を捩りやがるから…
 そうだよ、俺だって男さ胸が当たればそっちに気を取られたりもするさ

 だが剣として使用者に怪我させるなんてことが許されると思うか?
 少なくとも俺は許さねぇ
 クソ!早く起きやがれ
 
 「あ!深淵様ーお疲れ様です」
 「れいどりっくか…今日はお手柄だったな」

 「この子のお陰ですよ、私自身はまだまだです」
 と、俺に抱きつく力を更に強める。
 ずっと抱きつかれていたら前述の通り正直しんどいんだが放す様子は無かった

 結局、こいつが起きてようが寝てようが俺が苦労するのに変わりは無かった